角袋(すみぶくろ)


 お寺へのお供え物には、お米、野菜、お菓子、果物など、お家で収穫した物やそれぞれがお心遣いいただいた物をお供えしていただいてと思います。
 宝円寺、観音寺の辺りでは、これらのお供え物の他に、初盆(亡くなって初めて迎えるお盆)をお迎えになる故人の為に角袋(すみぶくろ)という物をご家族や親戚、また親しかった人が、盆の大施食会にお供えする習慣があります。
 角袋は、四角く切った晒しを三角に折り二辺を縫い合わせた物で、中にお米を入れてあります。
 また、宝円寺、観音寺では、三角形の物だけですが、地域によっては長方形の物で枕(まくら)と言われている物があり、男性は三角で女性は四角(逆の地域もありました)と言うように使い分けているところもありました。
 枕も角袋と同じように、四角く切った晒しを半分に折り、三辺を縫い合わせた物で、中にお米を入れます。
 この角袋は、いつから始まった物か、また何処の地域まで行われている物かいろいろな方にお聞きしたのですが分かりませんでした。ただ亡くなった方への心を込めたお供えであるの言うことは確かなことです。
 詳しいことをご存じの方がありましたら教えて下さい。ご連絡お待ちしてます。
H21.7.11